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粘液嚢胞(ねんえきのうほう)について

2022.3.31

目次

医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所 歯科医師の川端です。

 

下唇の裏を舌でさわったときに膨らみに気づいたことありますか?

 

食事の時に誤ってくちびるや舌を噛んだことありますか?

 

その後しばらくして、くちびるや舌に水膨れが出来た経験があると思います。

 

それが、粘液嚢胞(ねんえきのうほう)です。

 

みなさんもなったら気になる粘液嚢胞について説明していきたいと思います。

粘液嚢胞とは

粘液嚢胞とは、小さい唾液(だえき)腺に唾液が溜まることで生じる袋のことです。

一般的に水ぶくれともいいます

 

また、水ぶくれができる場所により名前が異なります。

 

代表的なものとして、

①口唇の赤いところにできるものをいわゆる粘液嚢胞

 

②舌の裏にできるものをブランダンヌーン嚢胞

 

③舌の付け根や下に出来るものをガマ腫といいます。

原因について

・唾液腺で作られた唾液が排出されるための通路(導管)を誤って、嚙んでしまったことで溜まってしまうことで起こります。

 

・何らかの原因で導管の一部に穴が開き、穴から唾液が流れてしまうことで起こります。

 

・唾液腺の中もしくは導管の中に異物があったり極端に狭くなると生じる。

→各小唾液腺の導管部の損傷、*唾石の存在

 

*唾石とは、唾液で作られた石のようなもので、導管の炎症や唾液の貯留により生じます。

症状について

水ぶくれなので柔らかく、粘膜の表面にある場合、色は青白く見えます。

 

痛みはほとんどありませんが、炎症や唾石があれば、痛みを伴います。

治療について

・経過観察

膨れていてもしぼむこともある。

噛んでつぶしてしまう、もしくはつぶれてしまうこともあります。

・嚢胞摘出手術

(唇の場合)

膨れた部分の周りを切開し、唾液腺ごと全部取ってしまう手術です。

手術痕はほとんど目立ちません。

 

その他にできた粘液嚢胞(上記② ③など)に関して他との粘膜疾患との鑑別が必要に

なるため大学病院などの口腔外科へ紹介し治療となります。

最後に

粘液嚢胞は放置しても特に問題はないのですが、気になる方や悩んでいる方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院へご相談ください。

 

戸田市 戸田公園駅の歯医者「医療法人社団歯友会 赤羽歯科 戸田診療所」

監修者情報

院長・歯科医師

三井

平成6年4月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 川口診療所勤務
平成17年3月 医療法人社団歯友会赤羽歯科 戸田診療所 院長就任

当院では、日進月歩で進歩する医療知識・技術の研鑽に励み、歯やお口のあらゆるお悩みやトラブルを解決できる「総合歯科診療」を提供できる体制を整えています。また、「患者さん一人ひとりに適した診療を提供すること」を基軸にしています。 すべての方がみな同じ生活習慣や環境、歯科に対する考え方ではありません。考え方が異なれば、適した治療方法も一人一人異なるはずです。当院では患者さん一人一人にとっての最良の治療を追求し、笑顔になってもらうための努力を惜しみません。